「多動力」は、2017年に発売された、ホリエモンこと堀江貴文さんの著書です。
堀江さんの考え方に興味があり、多動力を読んでみることにしました。
SNSでの炎上や少しきつい言葉遣いに、時に批判を浴びる堀江さんですが、極論と思えることも、視点を変えれば全然違う世界になると教えてくれている気がします。

宇宙への挑戦もわくわくしながら応援しています!
「多動力」を読んで驚いたのが、私の【飽きっぽい】という悩みを解決してくれたこと。むしろ、飽きっぽい性格でよかったんだと、前向きになれたほどです。
- ひとつの事を長く続けられない
- 継続力がないと思っている
- 飽きやすい自分が嫌だ
- 次々と興味がわいてパンクする
こんな飽きっぽい性格に悩んでいる人は、ぜひ一度読んでみてください。
ビジネス本は難しそう…と敬遠するのは、とてももったいない!読むと、活力や勇気がわいてくる何度も読み返したい本です
飽きる=成長した証とするために
第三章のタイトルに、「サルのようにハマり、鳩のように飽きよ」とあります。
色々なことが気になって、始めてもすぐ他に気がいってしまう私。
飽きっぽい性格をポジティブに捉えている第三章を読んで、とても勇気をもらいました。

飽きっぽい性格って、悪いことだと思ってた(涙)
飽きっぽい性格は、ネガティブに受け取られがちです。
「1つのことを貫いた方がいいのでは?」と思っても、飽きっぽい性格はそう変えられません。
しかし、飽きっぽい性格をうまく活用できれば、自分の強みになるかも…なんて嬉しくないですか?堀江さんは、「ハマって飽きるを繰り返そう」と言っているんです。
ハマって飽きるが大事?
「多動力」の源泉は好奇心と集中力だ。この二つを身に付けるには「ハマって飽きる」をひたすら繰り返すことが重要だ。
P57
多動力は、自分の好きなことをハシゴしまくることだと言います。
好きなもの、興味のあるものでないと、そもそも「やろう!」「やりたい!」という気持ちもわいてきませんよね。堀江さんは、好きなことをハシゴしまくって、どんどんやろうと伝えてくれます。

やっていいの?と思いました
たとえば私の場合、ブログで本の読書感想を書くのは、読書が好きで、本への興味が尽きないから。育児の合間に「仕事がしたい」と思って、webライターの仕事を始めたのも仕事への興味が尽きないからです。
元々、書くことに興味があり、クラウドソーシングサービスを知ったのがきっかけで、webライターを始めました。
▶専業主婦のモヤモヤは在宅ワークで解消!始めてよかった3つの理由

できそうなものはとりあえずやってみる主義

飽きっぽい人って結果をすぐ求めるらしいけどね

ぐさっ。心当たりありすぎる
注意したいのは、飽きっぽい人は、目標を高く掲げたり、結果をすぐ求める傾向があるということ。
高すぎる目標と結果をすぐ求めるあまり、なかなか達成できない現実に、「もういいや」って中途半端にやめてしまったりします。
また、
- 責任感がない
- 三日坊主
- 集中力がない
のように、周囲の印象もあまりよくありません。
その解決策となるのが、ハマること です。
飽きっぽい人は、次々と他のことが気になってすぐ始めたくなります。その間隔が短いと、何も身に付かないどころか、時間の浪費にもなりかねません。
そうならないために、気になって始めるけどやめる、この間隔を長く保つ必要があります。

そのための秘訣が、ハマることなんだね
堀江さんが言うには、ハマることも才能だそう。

ブログとライターは夢中でやってる!まさか才能開花?!
とにかくハマってある程度極めれば、多少なりとも確実にレベルアップしています。
初心者の考えから抜け出すことができ、もし飽きてしまったとしても、その経験は残ります。飽きたら捨てて、また新しいことにハマる。
そうして、自分の体験や得た知識などの小さなカケラを増やしていく、そんなイメージでしょうか。
何もなかった頃の自分より、確実に成長していますよね。飽きっぽい性格でも大丈夫だし、むしろそれが多動力となって、成長の証となるなんて、嬉しい発見でした。
「バランス教育」がもつ影響力
僕が思うに、日本の「バランス教育」は子どもの集中力と好奇心をそぐようにできている。
よく大人になってから「好きなことが見つからない」「やりたいことが見当たらない」という人を見かけるが、ここに原因がある。
P60
お…おぅ。
まさに、大人になってから「好きなことが見つからない」「やりたいことが見当たらない」という人に当てはまります。
自慢できる特技も趣味もない、自分に何ができるのかわからない、常に自信がない…。ないないないだらけの私は、自己肯定感も低いです。
特に、20代前半は、私の迷走期でした。
しぼり出すかのように自分の興味のあることを考えた結果、以下のような経験をしました。
- 心理学を学びたいと通信大学に入る(中退)
- ビジネスを知りたいとMLMセミナーに行く
- 自分を変えたいと新興宗教の誘いに乗る
他にも、フィットネスやホットヨガに通ったり、唐突にウォーキングを始めてみたり、勉強会に参加したり、SNSで知り合った人に会いにいって話を聞いたり…
そのほとんどは長続きせず、ふっと「もういいや」って思って、すっと辞めています。

辞めれてよかったね、と思うものも…

ビジネスする手前、布教する手前でよかった(汗)
子育て中も気を付けたい「バランス教育」
「バランス教育」とは、過不足なくある程度のことはできるようになりましょう、と教育するようなイメージです。よいところを伸ばすより、苦手を克服するイメージ。

子育てにも通じる話ですね
子どもが、夢中になってハマった時の集中力ってすごいんです。
- 集中力が身に付く
- わくわくした気持ちを感じる
- 夢中になれるものがある
これらを大人の都合や世間の目、学校教育などで、やめさせてしまう事のどれほど危ういことか…!
私みたいに、大人になっても「人生の迷い子」状態で、親や社会に人生の正解を求めてしまいます。自分の意見が言えず…むしろ、何も感じなくなってしまいます。
何が好き(嫌い)か?
何をしているときが楽しい(楽しくない)か?
自分の気持ちが、段々とわからなくなるんです。自分のことなのに。
成績はいい方でした。運動神経もよく、学校で習った最低限のことはだいたいできました。

バランス教育をまっとうに体現した生徒だね私は
小さい頃は、「ゲームばかりやってないで勉強しなさい」とよく言われました。
ポケモンや星のカービィが好きで、夢中でやっていたのですが、時間制限を設けられ、親が仕事中のときはゲームをどこかに隠されていました。
親になった今なら、あの時の親の気持ちがわかるけど、好きなモノを奪われるってしんどいです。
ですが今では、eスポーツと言って、ゲームがスポーツの一貫として認知されるようになっています。プロゲーマーという職業が認識され始め、オリンピック競技になるかも?!と注目されているくらいです。

誰がこんな未来を想像していただろう?
eスポーツの選手も、勝つための研究に余念がないそうです。その土台は、やはり「好きなモノ」だからなのでしょう。
そして、小さい頃から夢中になれる環境があったのだと思います。

子どもが夢中になれる環境を作ってあげたい
ご飯やお風呂の仕度ができると、つい「ほら、終わり!」と声をかけてしまいます。だけど、それも子どもの様子を見てから伝えたり、言葉を変えて、夢中な気持ちを削がない工夫が必要ですね。
ゲームやテレビとの付き合い方、学校教育、習い事など、子育てや教育への興味関心は尽きませんが、子どもの好きなモノを否定しない親でいたいと思っています。
飽きてもいい!点と点のその先
スティーブ・ジョブズは「点と点をつなげていくと、いつの間にか線ができる」と言ったが、あちこちハマっていくうちに、網の目のように散らばった点と点が思わぬところでつながるのだ。
P68
飽きてもいい。
ハマるほど夢中になって、自分の極限まで習得して飽きたら、すっとやめてもいい。
そうやって、点を増やして成長していくうちに、いつか点と点がつながる時が来るかもしません。
eスポーツのように、何が仕事になるか予想もできない時代です。ただ言えるのは、「自分のことがわからない」ではいけないということ。

遊びが仕事になるって言う人もいるしね
点と表現していますが、今できることを積み重ねて自分の可能性を広げるのが、きっとこれからは大切なんだと思います。
好きなことをしてお金を稼げるのは理想ですが、そううまくはいかない現実もあります。
多動力を読んでいると、「ホリエモンだからできるんだよ」と言いたくなる気持ちが6割くらいあるんですが(結構あるな!)、それでもやっぱり自分を信じてみたいんですよね。

飽きてもいいから今できることをする
飽きっぽい性格、色んなことが気になる性分を活かして、気になることは何でもチャレンジしてみる!という前向きな気持ちで、日々を過ごしたいです。
まとめ
- 「多動力」はビジネス本と敬遠するのはもったいない
- ハマって飽きるを繰り返し、好奇心と集中力を手に入れる
- 子育てにも!「バランス教育」には気を付けよう
- 飽きっぽい性格でもいい。点と点を結ぶようにいつか繋がる
現代に生きる私たちは、ITなどの進化によって、得られるようになった技術や時間が格段に増えました。
にもかかわらず、昭和・平成・令和と時代は移ろいでいるのに、これまでの時代と変わらない生き方をしていては、その変化に耐えられず取り残されてしまいます。
飽きっぽい性格の私たちは、「1つのことをやり遂げられない」自分に落ち込んでしまいがちです。
ですが、ハマって飽きるを繰り返し多動力を身に付ければ、自分の可能性が広がるかもしれません。

私は、その可能性を感じてわくわくしています
どのように生きるのか。
好きなことだけをして生きるのは難しいかもしれないけど、「飽きっぽい=好奇心旺盛」な心はいつまでも持っていよう!と、思いました。精一杯、色んなことを楽しみたいすべての人に、おすすめの本です。